なろう異世界の源流の一つはゼロ魔で他の異世界は関係無い

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この記事の方達が語っている、なろう小説の異世界の源流については一般的に言われている話であって間違いではない。

 

note.com

なろうテンプレの中身はなろうで生まれた物じゃないからね!?

https://ncode.syosetu.com/n5028db/

 

記事もちょっと違っている面もあるのですが、ランキングを見る限り元々異世界ファンタジーが流行していたようで、その後2011年頃から異世界転生/転移ジャンルが流行しだしているようですが、一大ジャンルとなるきっかけはゼロ魔SSなどの二次創作ジャンルで使われていた手法を取り入れたテンプレートの存在でした。

「読者も分かりやすい」「作者はテンプレを使って物語を作りやすい」「作者ごとの持ち味や派生を楽しむ」

といったメリットもあり一大ジャンルとして成長しやすい環境を作り上げました。

 

「なろう小説」が育ててきた「ISEKAI」ジャンルの話をするのに、

十二国記」だとか「不思議な国のアリス」はあまり関係ないんですよ。

中には明確に上記作品の影響を受けた人もいるかもしれませんが、基本的には

小説家になろう」内の作品を読んで、その派生として新たな異世界作品が生まれる。

というループの中で作者や読者が増加していったことで誕生したジャンルなので。

川のようにさまざまな作品が影響しあって大きなジャンルになったとは思いますが、

大きな源流は

・「小説家になろう」で流行した異世界ファンタジー

・「小説家になろう」で人気となった「ログ・ホライズン」のような異世界転移モノ

ゼロ魔SS等の二次創作が作り上げたテンプレート

といった、影響度が高い話が軸になるのが当然であって、小さな支流程度の影響度の「十二国記」の話をしても仕方がないんですよね。

2010年代前半のランキングを作った人の証言として、「十二国記」の証言が出てきたら話は別ですが、そうではないですからね。

www.nhk.jp「転スラ」「八男」「無職転生」の作者が対談していましたが、「なろう」で異世界を読んで書き始めた、といった証言がありました。

彼らの異世界の源流は「なろう小説」です。

なろうを読んでなろうを書きはじめた作家は沢山います。影響度の高さは重要ですよ。

 

ライトノベルでの商業的な価値が見出されることの影響も異世界ジャンルの発展には大きく寄与しているはずなので、出版側の人間が語るのはおかしくないかなとは思います。

小説家になろう」で小説家になれるって作家の本望の一つだからね。